機能性高分子バイオマテリアル

- 生体機能の制御を目指して -

バイオマテリアルと再生医療

 病気などで失った身体の機能を回復するためにこれまで様々なアプローチが取られてきました。
例えば、金属、セラミックス、高分子などの人工材料を利用した人工臓器の開発です。このときに使用される材料をバイオマテリアルと呼びます。その後、生体の再生能力を引き出すことで機能や組織を再生させる再生医療や組織工学が発展してきました。

バイオマテリアルの可能性

 再生医療においては生体の再生能力を引き出すためにバイオマテリアルが応用されています。
例えば細胞の増殖を促す足場材料や増殖因子などの機能物質を効果的に内包したり放出したりする担体などです。私はもっと人工的なマテリアル自体が生体の機能を制御することが可能ではないかと考えています。

当研究室では・・・

 我々の研究室では、マテリアルが生体に及ぼす影響を調べ、生体機能を制御もしくは回復させるような機能性材料の構築を目指した研究を行っています。
そのために化学や生物、医学、工学の知識を動員し、新領域の学問の創発につながるような研究ができればと考えています。

北陸先端科学技術大学院大学
マテリアルサイエンス系物質化学領域
教授 松村和明

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