2017.4論文情報3
博士課程3年のMonika Patelさんの研究が、
Journal of Materials Chemistry Bに受理されました。
Congratulations!
Switchable release nano-reservoirs for co-delivery of drugs via a facile micelle-hydrogel composite
カチオン性およびアニオン性の両親媒性ブロックポリペプチド
を合成し、ミセルを作成しました。それらを混合した状態で、
一方のミセルのみを架橋したゲルを作成することで、ミセル
内に封入した別々の薬物を独立に放出制御できる技術を開発しました。
カチオン性のミセルは架橋されており、アニオン性のミセルは
制電的相互作用でゲル中に分散しています。この状態でpHを低く
するとアニオン性のミセルがプロトン化して構造が崩れ、内包物を
放出します。pHを高くすると逆に現象が起きます。
また、架橋密度を制御することで、内包物の放出挙動をスイッチング
することが可能になるなど、興味深い挙動を示すことがわかりました。
この技術により、ゲルから複数の薬物の放出挙動を、独立に制御する
ことが可能となり、高度なドラッグデリバリーシステムへの
展開が期待できます。
国立北陸先端科学技術大学院大学 松村和明研究室のホームページです。
http://matsu-lab.info
Journal of Materials Chemistry Bに受理されました。
Congratulations!
Switchable release nano-reservoirs for co-delivery of drugs via a facile micelle-hydrogel composite
カチオン性およびアニオン性の両親媒性ブロックポリペプチド
を合成し、ミセルを作成しました。それらを混合した状態で、
一方のミセルのみを架橋したゲルを作成することで、ミセル
内に封入した別々の薬物を独立に放出制御できる技術を開発しました。
カチオン性のミセルは架橋されており、アニオン性のミセルは
制電的相互作用でゲル中に分散しています。この状態でpHを低く
するとアニオン性のミセルがプロトン化して構造が崩れ、内包物を
放出します。pHを高くすると逆に現象が起きます。
また、架橋密度を制御することで、内包物の放出挙動をスイッチング
することが可能になるなど、興味深い挙動を示すことがわかりました。
この技術により、ゲルから複数の薬物の放出挙動を、独立に制御する
ことが可能となり、高度なドラッグデリバリーシステムへの
展開が期待できます。
国立北陸先端科学技術大学院大学 松村和明研究室のホームページです。
http://matsu-lab.info