JAIST 北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス系物質化学領域 松村和明研究室 公式Blog

論文情報201712

Robin Rajan君の論文が、Macromolecular Rapid Communication誌
の表紙を飾りました。おめでとうございます。

コアがPolyN-isopropylacrylamide、シェルがPolysulfobetaineで
構成されたコアシェル型ナノゲルを創出し、低温と高温で相転移を
起こす二段階温度応答性を示すことを示しました。本学のSTEM-EDX
を用いることでコアシェル型の構造が明らかとなり、その構造を変
化させることにより温度応答性を制御することにも成功しました。
 このような材料は、温度を変化させることで多段階の薬物放出を
制御出来る材料として期待でき、高分子化学およびバイオマテリア
ルの分野で注目されています。

雑誌の表紙です


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論文情報2017

Sanaさんの論文がACS Biomaterials Science &Engineering
掲載されました。

凍結濃縮を使用した遺伝子導入に関する研究です。遺伝子の
キャリアとしてポリエチレンイミンに疎水性およびカルボン酸を
導入したカチオン性の両性電解質ナノ粒子を使用することで、
細胞内での遺伝子の核への到達が達成され、遺伝子発現に
向上が見られました。これまでの論文と合わせて、凍結濃縮法を
使用することで、タンパク質や遺伝子など有用性の高い物質を
細胞内に効率よく導入することが可能であることが示され、DDSの
新しい手法として大きく期待できると考えています。

論文の図です


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Czech訪問

ESB2017終了後に、チェコのプラハにあるInstitute of Experimental
MedicineのBiomaterials研究室を訪ねました。

2012年にウィーンであったTERMISで知り合ったDr.Yuri Petrenko
にお招きいただき、招待講演および研究打ち合わせをしてきました。
建物です
非常に新しい近代的施設でした。国立の研究所、企業が集まった
サイエンスパークのような郊外の地域にあります。

凍結保存室です
すべての研究室で使用される細胞が、一括して凍結保存されています。
全自動です。全体に広々としていて、うらやましい限りです。

講演中です
研究室の紹介を行いました。研究所は神経再生材料に関することを
メインに行っているようなので、一緒に行った富山大学の中路先生の
研究内容が近いみたいです。共同研究が始まるといいですね。

Dr. Kubinovaと
研究室のHeadのDr. Kubinovaと中路准教授と三人で写真を撮りました。
研究内容は多岐にわたっていますが、それぞれきちんと細かい
ところまで詰めている印象を持ちました。

プラハの風景です

Yuriと
Dr.Yuri Petrenko夫妻にプラハの町を案内していただきました。
美しい町ですね。
ありがとうございました。

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